木下抗菌サービス

【2025年度版】エアコン設定、1℃の緩和で電気代はいくら変わる?

2025年9月2日 2025年9月8日

夏の電気代を抑えたいと思ったとき、まず見直すべきポイントにあがるのが、エアコンの「設定温度」です。

とはいえ、「設定温度を1℃上げたら涼しくない」「つけっぱなしとこまめなオンオフ、どちらが得?」といった疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。

本コラムでは、エアコンの使い方を少し工夫するだけで、どれだけ電気代に差が出るのかをズバリ解説します。

後半では、室内の冷えやすさを左右する「遮熱対策」の重要性にも触れていきます。
まだまだ暑さが続くこの季節。
少しの工夫で、快適さを保ちながら電気代を抑えるヒントになりますように。

1. 夏場の1ヶ月の電気代は〇〇円

総務省によると、一般的な家庭(4人世帯)における夏場(7〜9月)の平均的な電気代は、1ヶ月あたり約11,000〜15,000円とされています。
特に近年は猛暑日が増え、冷房を長時間使用する傾向があり、家庭によっては月15,000円を超えることも珍しくありません。
※地域によっても電気代に違いが出ます

(出典:政府統計の総合窓口|「家計調査家計収支編二人以上の世帯」)

2. 夏場の電気代でエアコンが占める割合はピーク時6割?

電気代の中でも、大きなウエイトを占めるのがエアコンです。
平均的には、夏場の1日を通してのエアコン消費電力の割合は約34%〜38%と言われています。

(出典:経済産業省資源エネルギー庁|「家庭でできる省エネ」より )

また日中のピーク時(14時〜16時)には約58%に達するというデータもあります。

つまり、エアコンの使い方を見直すだけで、電気代全体への影響は非常に大きいといえます。

3. エアコンの設定温度を1℃変えると何%の省エネ効果?

環境省・省エネルギーセンターによれば、冷房時に設定温度を1℃上げるだけで、約10〜13%の消費電力が削減できるとされています。

たとえば、月12,000円のうちエアコン分が約4,080円(34%相当)だとすれば、その10%削減で月408円、3か月で約1,224円の節約につながります。

4. 室内に入り込む熱がエアコン効率の邪魔をする

ただし、「設定温度を上げたいけど暑くて無理」という人も多いのが現実です。
その原因は、外から室内に入り込む熱にあります。

(出典:一般社団法人日本健材・住宅設備産業協会 | 住宅の省エネルギー基準 早わかりガイド)

こうした熱の侵入を放置したままでは、どれだけ設定温度を上げても「効かない」状態になってしまいます。

5. エアコン効率を上げる鍵は遮熱にあり

そこで有効なのが、遮熱です。
エアコンの効率を高め、室温の上昇を防ぐ方法として、以下のような対策が挙げられます

窓ガラス:遮熱フィルムや遮熱コーティングで、日射熱をカット

外壁・屋根:遮熱塗料を塗ることで、太陽光を反射し、建物全体の蓄熱を防止

これらを施すことで、室温が2〜3℃下がるという事例も多く報告されています。
結果として、設定温度を無理なく上げられるようになり、冷房の稼働時間や出力も抑えられ、さらなる節電へとつながります。

6. コラムのまとめ

エアコンの設定温度を1℃上げるだけで、電気代は年間で数千円単位の節約につながる――これは数字にも裏づけられた、誰でもすぐに実践できる省エネ術です。
しかしその効果を十分に得るためには、室内が暑くなりにくい環境づくり、つまり遮熱対策が欠かせません。無理に我慢して設定温度を上げるのではなく、快適さを保ちながら自然と節電できる状態を整えることが、これからの夏をスマートに過ごすためのポイントです。
「設定温度」と「遮熱」のダブル効果で、電気代を抑えつつ、今年の夏を涼しく・心地よく乗り切りましょう。

このコラムをシェア:

関連コラム

キノシールドで安心な
生活環境をご提供します。

専門チームが
お客様の環境にぴったりの提案をさせて頂きます。
まずはご相談ください。

日本全国施工可能! お気軽にご相談ください!
お電話でのお問い合わせ
0120-626-678
受付時間 平日9:00~18:00