【2023年度版】窓の省エネ対策|空調効率を向上することが節電の鍵
窓を見直すことで、省エネの可能性が広がります
窓辺に立ち、そっと手を伸ばせば、柔らかな陽光が指先を包み込む。窓から差し込む日差しはまるで暖かな抱擁のようでありながら、その一方、夏は窓から入る熱が不快なまでに室内を暑く仕立て上げます。
また、冬になれば、冷気が窓から入り室内を凍えるほどに寒くし、室内の熱も窓から逃げだしてしまいます。
いくら省エネ性能の高いエアコンを買っても、窓の対策をしっかりしなければエネルギーは無駄に失われてしまいます。
窓は省エネの舞台を広げる中心になるんです。
窓を制する者は、省エネを制す。このコラムでは、夏冬を問わず窓を通した省エネのノウハウを探求し、暑さも寒さも快適に過ごす秘訣をご紹介します。
寒暖差の原因は『窓』にあり?
建物における熱の移動の大半は窓ガラス。
夏場、熱は窓から73%も侵入し、冬場は熱が窓から58%も逃げています。
せっかくエアコンをつけても、窓を対策しなければ無駄に多くのエネルギーを使ってしまいます。
窓ガラスにできる主な対策
熱の出入りは窓から。季節によって室内の快適さが左右されます。
では、窓ガラスでどのような対策ができるのでしょうか?
Low-Eペアガラス
Low-Eペアガラスは、断熱性に秀でており、外部の気温変化から室内を守ります。寒い冬でもポカポカ、暑い夏でもクールな室内環境をキープできる優れものですが、お財布に優しいかどうかは別問題。
遮熱フィルム
遮熱フィルムを窓ガラスに貼ると、まるで魔法のように紫外線や赤外線を防ぎ、室内の温度を快適に保つことができます。ただし、効果は長くは持ちません。
遮熱カーテン
遮熱カーテンは、夏の日差し対策だけでなく、冬の冷気も家の中に入り込むのを防ぐ、まさに四季を通じての味方です。
空調効率が良くなれば、それだけ省エネ効果を期待できます。
ただし、カーテンを閉じれば、光は閉ざされ、外の景色を楽しむことができなくなるのは、大きな犠牲かもしれません。
窓をそのまま活かした省エネ方法
夏の日差しを和らげる魔法のような解決策、それが遮熱コーティングです。
この特別なコーティング剤は、まるでアーティストがキャンバスに絵の具を塗るように、建物の窓ガラスにローラーで軽々と塗布されます。
大きなガラス面も、従来のフィルムとは異なり、継ぎ目のない美しい仕上がりを実現。
大規模な工事を必要とせず、誰でも簡単に導入できる手軽さが魅力です。