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エアコンの効きを良くする方法〜原因は室外機にあり?〜

2025年12月17日

「部屋がなかなか涼しくならない」「暖房の効きが落ちた気がする」――。
そんなとき、真っ先にエアコン本体の故障や劣化を疑ってしまいがちです。

しかし実は、その“不調の原因”の多くは 室外機 にあります。

室外機は、室内と外気の間で熱を放出・吸収し、快適な温度をつくり出す“心臓部”のような存在。
外気温の高さや周囲の障害物、霜の付着などによって効率が低下し、冷暖房能力に大きく影響します。

本記事では、室外機が熱効率を左右する理由と、今日から実践できる改善策をわかりやすく紹介します。

エアコンの仕組み

エアコンが部屋を冷やしたり温めたりする仕組みはとてもシンプルです。
冷房:冷媒を冷やして室内の熱を奪い、その熱を室外へ放出します。

 

暖房:外気の熱を冷媒が集め、圧縮して高温にし、その熱を室内へ届けます。

この作業がうまくいかないと、エアコンの効きは一気に低下します。

鍵となるのは「室外機」

まずは、室外機周りを確認してみましょう。環境要因によって熱交換効率は大きく変化します。

  • ・夏の強い日差しで室外機自体が高温になる
  • ・コンクリートの照り返しで周辺温度が上昇する
  • ・排熱、吸熱部分が物でふさがれている
  • ・冬場の霜が付着する

 

熱交換がうまくできないとどうなる?

室外機の効率低下が落ちることで2つのデメリットが生じます。

■ 電気代が上がる
熱を捨てにくい状態では、エアコンは必要以上にフル稼働するため、電力消費が増加します。

■ 室外機への負担が増え、寿命が縮む
効率の悪い環境で働き続けると、コンプレッサーなどの主要部品に負担がかかり、故障リスクが高まります。

通常通り室外機の熱交換が行われていれば、省エネ効果が期待できます。

自宅でかんたん誰でも出来る室外機の効率を改善する3つの方法

■ 周囲のものを片付けて、風の通り道をつくる
室外機の前後1m以内にものが置かれている場合、まずはそれを片付けましょう。とくに排気口(風が出る側)に物があると、熱が放出されず効率が大きく落ちます。

NG例:

    • ・プランターを前に置いている
    • ・室外機カバーが通気をふさいでいる
    • ・ベランダの荷物が囲うように配置されている

可能であれば、室外機の周囲は最低30〜50cm以上あけると効果的です。

 

■室外機に“日陰”をつくる(よしず・シェード・すだれ)

直射日光が当たると、室外機の表面温度は50〜60℃まで上がることがあります。熱された金属ケースは内部にも熱を伝えてしまい、効率が落ちます。

日陰をつくる方法の例:

  • ・よしず・すだれ
  • ・室外機専用シェード
  • ・ベランダに簡易的な遮光布

 

 

■室外機フィン(熱交換器)をやさしく清掃する

フィンが汚れていると、熱交換がうまくいきません。ただしデリケートな部品なので、以下のように扱います。

  • ・柔らかいブラシで優しくほこりを落とす
  • ・水をかける場合は弱いシャワー程度
  • ・専門クリーニングに依頼すればさらに効果的

室外機に“塗るだけ”の遮熱塗装でアップグレード

色々な対策を施してみても、電力使用量に変化がないと感じ、買い換えを検討される方も少なくありません。
室外機の交換は決して安い買い物ではなく、10〜20万円ほどの費用がかかります。故障していない場合は踏み切りづらいものです。

そこで注目されているのが、専門知識を持つプロが行う「室外機への遮熱塗装」という方法です。既存の室外機に遮熱塗料を塗るだけで、外からの熱の上昇を抑えることができます。

遮熱塗料とは

遮熱塗料には、太陽光(特に赤外線)を反射する特殊成分が含まれており、これにより表面温度の上昇を抑え、電力効率の改善や機器の劣化防止に寄与します。
ただし従来の遮熱塗料には弱点もあります。

■ 従来品の課題

    • ・塗膜内部に空気が残りやすく、膨れ・亀裂・剥がれ の原因になる
    • ・水分が滞留し、カビ発生 のリスクがある
    • ・中空セラミックビーズやセラミックバルーンなど、均質な球体構造ゆえの耐候性の限界

この弱点を克服したのが、次に紹介する「テラノペイント」です。

弱点を克服した遮熱塗料「テラノペイント」

テラノペイントは、従来の中空ビーズではなく、不整形シリカ を採用した遮熱塗料です。

その結果、

    • 紫外線劣化に強い
    • 塗膜が剥がれにくい高耐久性
    • アクリルシリコン樹脂による美観維持
    • 環境にもやさしい成分設計

といった特徴があり、「長持ちする遮熱塗料」として注目されています。
何より、室外機を買い替えなくても
“塗るだけで効率改善 × 電気代削減 × 寿命延長”
が期待できる点が大きなメリットです。

詳しくはこちら

最後に:室内の対策も重要。部屋の遮熱とフィルター掃除を忘れずに

室外機の環境改善はとても効果的ですが、室内側の対策 も同じくらい大切です。

① 部屋の遮熱対策で、エアコンの負担を大幅に軽減
夏の暑さの約7割は「窓」から侵入します。
外から熱が入り続ける環境では電気代も効きも悪くなりがちです。

おすすめの遮熱対策:

    • ・すだれ・よしずで窓の外側から日差しをカット
    • ・遮光カーテンで直射日光を防ぐ
    • ・断熱・遮熱フィルムを窓に貼る
    • ・まず換気して熱気を逃がしてからエアコンを運転する
    • ・エアコン+扇風機で空気を攪拌し、部屋全体を効率よく冷やす

② 室内機のフィルター掃除は “2週間に1回” が目安

室内機のフィルターが詰まると、空気の吸い込みが弱くなり、エアコンは必要以上に電力を使って運転することになります。

■ フィルター掃除の目安(環境別)
エアコンを毎日使う家庭     :1〜2週間に1回
ペットがいる・ホコリが舞いやすい:週1回
使用頻度が少ない部屋      :月1回程度
花粉の季節(春)や黄砂の時期  :やや頻度を上げる

家族構成や生活環境によってホコリ量は大きく異なるため、「エアコンの上部にうっすらホコリが積もってきたら掃除のサイン」と覚えておくと便利です。

フィルターを清潔に保つだけで、冷暖房効率が数%〜10%近く改善するケースもあります。

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